【11月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権が、ジンバブエとザンビアで狩猟したゾウの体の一部を記念品として米国に持ち込むことを再び許可することが分かり、動物保護団体から強い非難の声が上がっている。

 趣味として合法的に野生動物を狩猟する「トロフィー・ハンティング」で得られた剥製などの米国への持ち込みは、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権が禁止していたが、トランプ氏がまたしても前政権の政策を覆した。

 米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)は16日、ウェブサイトで「ジンバブエで2016年1月21日から2018年12月31日の間にスポーツハンティングによって狩られたゾウの記念品を米国に持ち込む許可証の発行を始める」としている。この変更された規則はザンビアにも適用されるという。

 米フロリダ(Florida)州を拠点とする動物保護団体「エレファント・プロジェクト(The Elephant Project)」はツイッター(Twitter)で「トランプ政権の非難されるべき行為だ。既に一日当たり100頭のゾウが殺されている。さらなる密猟につながる」と非難している。

 トランプ大統領の息子らも狩猟の愛好家として知られており、インターネットには長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏が、片手にナイフ、もう片方の手にゾウの尾を持ち、ゾウの死骸のそばでポーズを取っている写真が出回っている。(c)AFP