【11月22日 CNS】上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)を含む上海国際観光リゾート区(Shanghai International Tourism and Resorts Zone)全体で、昨年の開園から今年10月末までの間で受け入れた観光客が2700万人を突破したことがわかった。

 同園が初めて発表した「上海ディズニープロジェクトの経済・社会の発展を促進する効果についての評価」で明らかになった。同報告は、上海(Shanghai)で9日に開かれた長江デルタ都市観光フォーラム(Yangtze River Delta Urban Tourism Forum)で、上海市情報センターの余文凱(Yu Wenkai)主任が報告した。

 同報告によると、上海ディズニーランドの経済効果と社会利益のいずれもが、予測数値に到達。開園初年度(2016年6月16日〜2017年6月15日)に訪れた観光客は1100万人を超え、65%が市外からの訪問だった。観光客の園内の平均滞在時間は10時間だった。

 また、上海ディズニーランドの強い「引力」の下で、2016年に上海市を訪れた観光客数は3億500万人に達した。前年同期に比べて7.42%増加し、2011~15年の平均成長率を4.38ポイント上回った。特に祝日期間中に訪れた延べ観光客数の増加が著しい。2017年の春節の際は、上海ディズニーランドによる同市新規観光客の増加に対する貢献度は90%に達している。

 余主任の説明によると、上海ディズニーランド開園1周年で市内のホテル利用率は70%に達し、市内の有名な観光スポットを訪れる観光客の上昇にもつながった。例えば、東方明珠広播電視塔(Oriental Pearl Radio & TV Tower)の入場者数が著しく増加した。465万8600人に達し、2015年より67万4900人も増加した。統計によると、2016年の上海の観光総収入は3820億元(約6兆3030億円)で前年同期と比べて9%増加し、2011~15年の平均と比べても4.5ポイント増えており、上海が世界中から観光客が訪れる観光スポットとなる波及効果を予感させるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News