【11月16日 AFP】米大リーグ(MLB)、2017年シーズンのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)が15日に発表され、ナ・リーグではワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のマックス・シャーザー(Max Scherzer)が2年連続3度目、ア・リーグではクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)のコーリー・クルーバー(Corey Kluber)が2度目の受賞を果たした。

 記者の投票で決まる投手の最高栄誉は、ともにプレーオフの地区シリーズで敗れたベテランのスターターに送られることとなった。

 33歳の右腕シャーザーは、チームメートのスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)らを抑えて2年連続受賞。シャーザーはデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)時代の2013年にも同賞を獲得している。

 今季シャーザーは200回3分の2を投げて16勝6敗、防御率2.51、リーグ最多となる268奪三振を記録。サイ・ヤング賞の連続受賞はMLB史上10人目で、3度以上の受賞もシャーザーで通算10人目となった。

 投票でシャーザーは1位票30のうち27を獲得。残りの1位票3を獲得した29歳のカーショウは、18勝4敗でリーグ最優秀防御率の2.31を記録したが、腰を痛めて1か月以上戦列を離れたため、イニング数はシャーザーよりも25少なかった。

 2014年にサイ・ヤング賞を初めて受賞したクルーバーは、今季29試合に先発して203.3回を投げ18勝4敗、リーグ最優秀防御率の2.25、265奪三振の成績を収めた。

 サイ・ヤング賞を複数回受賞した19人目の投手となったクルーバーは、30のうち28の1位票を獲得。残りの2票を獲得したボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のクリス・セール(Chris Sale)が2位、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のルイス・セベリーノ(Luis Severino)が3位だった。

 5月2日に故障者リスト(DL)入りするまで防御率が5.06だったクルーバーだが、6月に復帰すると以降は23試合に先発して15勝2敗、防御率1.62を記録した。(c)AFP