【11月16日 CNS】中国の電機メーカー、ハイセンス・グループ(Hisense Group)傘下の上場企業、ハイセンス(Hisense)と東芝(Toshiba)が東京で発表した共同声明によると、東芝のテレビ事業を手がける東芝映像ソリューション(TOSHIBA VISUAL SOLUTIONS CORPORATION)の95%の株式をハイセンスが取得する。買収後は、ハイセンスが東芝のテレビ製品、ブランド、運営サービスなどの一連の業務を保有するとともに、全世界で40年間のブランドライセンスを有する。買収金額は日本円で129億円で、2018年2月末までに受け渡しが完了する予定だという。

 142年の歴史を誇る東芝は、ディスプレイ技術で日本だけでなく世界のトップを走り続けてきた。世界での科学技術ブランド価値は上位に位置する。米大手調査会社IHSによると、2016年東芝のテレビ売上台数は日本国内で3位だった。

 ハイセンスのテレビは、中国国内の市場シェアは13年間連続でトップ。米国、ヨーロッパへの進出の勢いもすさまじく、近年は南アフリカ、豪州での市場シェアもトップに君臨しており、2015、16年は世界3位だった。

 グループ総裁で、ハイセンスの劉洪新(Liu Hongxin)会長は、「買収後、ハイセンスは両社の研究開発、サプライチェーンと世界への流通ルートを活かし、市場規模の拡大と、グローバル化を加速したい」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News