【11月16日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)は15日、英ロンドンで4日目が行われ、大会第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が6-0、6-2で第7シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を下し、準決勝進出を決めた。 

 これまではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の後継者として注目を集めながらも、なかなか思うような成績を残せていなかった世界ランク6位のディミトロフだが、この日は同8位のゴフィンから完勝を収め、自身に飛躍するだけの若さと才能が備わっていることを証明してみせた。

 O2アリーナ(O2 Arena)で計18本のウイナーをたたきこみ、ラウンドロビン1試合を残して4強入りを決めた26歳のディミトロフは、ブルガリア人史上初のシーズン最終戦出場としてすでに歴史をつくっており、初戦ではドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)にフルセットで勝利していた。

 今大会はラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がけがで棄権したことを受け、フェデラーが本命となっているが、ディミトロフにも1998年大会のアレックス・コレチャ(Alex Corretja)氏以来となる初出場初優勝の可能性が大きく残されている。

 ディミトロフは試合後「何をしてもうまくいくような日が年に数日あるが、第1セットはまさにそれだった」とすると、「日々の努力はこういう日のためのもの。このような状況で、こうした瞬間が訪れたのは良かった。自分にとっては特別な一勝。目標は週末まで生き残ることだ」と喜んだ。

 もう一方のピート・サンプラス・グループ(Group Pete Sampras)の試合では、第4シードのティエムが6-3、3-6、6-4でナダルに代わって出場を果たしたパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)に勝利し、ゴフィンとのグループ最終戦に準決勝進出の望みをつないでいる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS