【11月14日 時事通信社】イラン西部の対イラク国境地帯を震源とする大地震は14日、発生から3日目となり、被災地では救援活動が続けられた。イラン国営メディアは14日、死者が530人に達したと一時報じたが、その後432人と修正。犠牲者数をめぐる情報は混乱しているもようだ。倒壊した建物はれんがなど簡素な造りが多く、今も大勢の住民ががれきの下敷きになっているとみられるが、人員や機材の不足も重なり捜索は難航。ロイター通信によれば、イランの緊急支援当局者は国営メディアに「(最も被害が大きかった西部の)ケルマンシャー州での救助活動は終わりだ」と述べた。

 イランのメディアによれば、7800人以上が負傷した。山岳地帯が広がる被災地は朝晩を中心に気温が低くなっており、がれきの下に取り残された人々の状況は厳しく、犠牲者数がさらに増える恐れがある。

 ロウハニ大統領は14日、ケルマンシャー州の被災地を訪問。「最も短期間で問題の解決に全力を尽くす」と述べ、救援活動を急がせる方針を強調した。精鋭部隊「革命防衛隊」のジャファリ司令官は「最も必要なのはテント、水、食料だ」と支援物資の配給を優先する考えを示した。

 被災地では今も余震が続き、これまでに200回を超えた。

 一方、イラクの赤新月社によると、イラク側の死者は10人、負傷者は430人に達した。(c)時事通信社