中国初のプロレス団体として旗揚げされた「東方英雄伝」にも、中国のプロスポーツ界において「第2の姚明」となる潜在能力を秘めたレスラーがいる。「東方英雄伝」レスラー第1号で、安徽省(Anhui)出身の王彬(Wang Bin、ワンビン)(23歳)だ。小さい頃から習っていた少林寺拳法と中国独自の格闘技である散打の心得があり、体育学校を卒業している。

 王彬は2016年、米国最大のプロレス団体WWE(World Wrestling Entertainment)との契約を結んだ。入団のためのトライアウトに参加しようとしたところ、WWE側が王彬の素質を見抜き、トライアウト免除により入団が許可されたという逸材だ。WWEとの契約上、王彬は現在、日本のリングに上がれないため今回の日本初興行には不参加だが、「王彬に続け」とばかりに、中国人レスラーの卵が集まり始めている「東方英雄伝」の興行は見ものかもしれない。

 とはいえ、関係者によると、目の肥えた日本のプロレスファンからみれば、中国人レスラーは「まだまだ小学校低学年ぐらいのレベル」という声もある。しかし、スポーツ大国で経験を積んできた運動能力の高いレスラーたちだけに、日本初興行での奮闘を期待したい。(c)東方新報/AFPBB News