【11月14日 AFP】米韓両軍が実施している合同軍事演習をめぐり、北朝鮮の国連大使は13日、国連(UN)に対し、米空母3隻の参加は緊張をあおっており、核戦争にもつながりかねないと警告した。

 米軍が西太平洋で11日から4日間の日程で行っている韓国軍との合同演習には、空母「ロナルド・レーガン(USS Ronald Reagan)」「ニミッツ(USS Nimitz)」「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」が参加。韓国軍からも駆逐艦3隻を含む艦船7隻が参加している。

 これに対して北朝鮮の慈成男(チャ・ソンナム、Ja Song Nam)国連大使は、アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長に宛てた書簡の中で、空母3隻の投入は「朝鮮半島とその周辺に史上最悪の状況」をつくり出していると表現。

 また米軍が2007年以来、初めて空母3隻を派遣したのは「米国の核戦争装備を攻撃態勢に置く」ものだと断じ、核戦争がいつ起きてもおかしくない事態をもたらしていると非難した。

 慈国連大使は、米軍がB52戦略爆撃機などを飛来させていることにも言及しつつ、「(米国による)大規模核戦争の演習や脅迫行為をみれば、われわれがとってきた選択が正しかったとの結論に至るはずだ。われわれはこの道を最後まで突き進む」と決意を示している。(c)AFP