【11月14日 AFP】サッカーイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は13日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、母国が60年ぶりに本大会出場を逃したことを受け、代表からの引退を表明した。

 4度のW杯制覇を誇るイタリアは、0-1で落とした第1戦に続き、ホームのサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われた第2戦も0-0の引き分けに終わり、現在39歳のブッフォンにとっては通算175キャップ目となったこの日の試合が、優勝した2006年大会を含めて通算20年にわたる代表としての最後の試合となった。

 ブッフォンはイタリア放送協会(RAI)に対し「自分ではなく、イタリアサッカー界全体にとって残念だ。社会的にも大きな意味を逃してしまった。時が過ぎたことではなく、このような終わり方が悔やまれる」と語った。

 イタリアがロシアに勝利した1998年W杯の欧州予選プレーオフで、19歳にしてアズーリ(Azzurri、イタリア代表の愛称)に初招集されたブッフォンだったが、最後の代表試合では選手として史上初となる6回目のW杯出場を逃した。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)で主将を務め、すでに今季限りでの現役引退の意向を表明しているブッフォンは、ACミラン(AC Milan)に所属する18歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)に代表の背番号1を譲るとしており、母国ファンにとって将来が楽しみな選手はたくさんいると述べた。

「イタリアのサッカー界に未来があることは確かだ。われわれには誇り、能力、そして決断力があり、激しく転んでも必ず立ち直る方法を見つけ出す。私が去っても、チームにはジャンルイジ・ドンナルンマや(ジェノア〈Genoa CFC〉の)マッティア・ペリン(Mattia Perin)ら才能豊かな戦力が育つだろう」(c)AFP