【11月13日 AFP】英ロンドンで12日、戦没者追悼記念日(リメンバランス・サンデー(Remembrance Sunday)の式典が行われ、エリザベス女王(Queen Elizabeth II、91)が毎年行ってきた慰霊碑に献花する役割をチャールズ皇太子(Prince Charles)が代行した。女王の公務縮小を印象付ける出来事といえる。

 ロンドンの戦没者記念碑(Cenotaph)で行われるリメンバランス・サンデーの式典では、エリザベス女王が献花するのが伝統となっていた。しかし今年、女王は初めてバルコニーから式典を見守るにとどまり、長男チャールズ皇太子が英全土で同時に行われた2分間の黙とうの後、ポピー(ケシ)の花輪を記念碑にささげた。

 これまで65年の在位期間中、エリザベス女王が式典を欠席したのはわずか6回。チャールズ皇太子による献花役の代行は、女王が公務を縮小している事実を国民に印象付けた。

 女王は既に公務を減らしており、即位60周年の2012年に425回あった公務は2016年には332回と22%縮小している。(c)AFP