【11月13日 AFP】イラク北部ハウィジャ(Hawija)の近郊で、少なくとも400人の集団墓地が発見された。遺体は現地を支配していたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害された人々とみられている。キルクーク(Kirkuk)州のラーカーン・サイード(Rakan Said)知事が11日明らかにした。

 サイード氏によると、集団墓地が発見された現場は、IS支配下で「処刑場」と化していたハウィジャから約3キロ離れた軍基地だった。遺体の一部は死刑囚の制服を着用し、その他は民間人の服装だったという。軍の幹部によると、この集団墓地は地元住民から寄せられた目撃情報がきっかけになって発見された。

 ハウィジャは首都バグダッドから240キロ北に位置し、政府軍が10月に掃討作戦で奪還した。ISは2014年に掌握した地域の大半を失っている。

 政府軍はISの恐怖支配の犠牲になった人々の集団墓地をこれまでに全国数十か所で発見し、多数の遺体を確認した。(c)AFP