【11月13日 AFP】スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は12日、カタルーニャ自治州議会が独立を宣言してから初めて同自治州を訪れ、「民主的で自由」なカタルーニャを取り戻したいと語り、スペインの統一への支持を求めた。

 前日には大勢の人々が同自治州の州都バルセロナでデモ行進し、独立運動を主導したとして拘束されている州政府幹部の釈放を要求した。これに対し、ラホイ首相はカタルーニャの「サイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)」に統一を支持するよう呼びかけた。

「われわれは皆のための、民主的で自由なカタルーニャを取り戻したい」とラホイ首相は述べ、「サイレント・マジョリティーが集まり投票すればそれができる」と訴えた。

 カタルーニャの独立問題により、同自治州の750万人の運命に不確実性が出ている他、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)に対応しているEUの懸念にもつながっている。既に2400社以上の企業が本社登記を移していることを受け、ラホイ首相は12日、企業に「出て行かないよう」求めた。 (c)AFP/Alfons LUNA