【11月12日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12日午前、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長のことを身長が低く、太っているとは言わないと述べた。

 アジア歴訪中のトランプ氏は訪問先のベトナムの首都ハノイからツイッター(Twitter)に「私は彼のことを『チビでデブ』と言わないのに、どうして金正恩は私のことを『老いぼれ』と呼んで侮辱するのだろうか?仕方ない、私は彼の友達になるように相当頑張ってみよう - もしかするといつの日かそうなるかもな!」と書き込んだ。

 トランプ氏と金正恩氏は数か月前から激しい個人攻撃と軍事行動に言及する威嚇の応酬を繰り返していた。

 ハノイでの記者会見でこのツイートについて質問されたトランプ氏は、金氏と友達になることは「奇妙なことかもしれないが、確実に一つの可能性ではある」と答え、まったくの冗談ではないとの認識を示した。「もしそうなれば、北朝鮮にとって良いことだと言えるだろう……そうなるかは分からないが、もし実現すればとても、とても素晴らしいだろう」

■朝からツイッター6連投

 トランプ大統領はアジア歴訪に出発してからというものツイッターでは控えめだったが、ハノイで歓迎式典に出席する前に6回続けて投稿した。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議のために訪れたベトナム中部ダナン(Danang)でロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と数回会ったトランプ大統領は、プーチン氏との仕事上の密接な関係を築こうとする試みに対する批判を一蹴した。

 トランプ氏は「そこらのヘイトを行う人々やばか者どもはどいつもこいつも、ロシアと良い関係を築くことは悪いことではなく、良いことだといつになったら分かるのか」「彼らはいつも私利を図って策を弄(ろう)するが、国のためにならない。私は北朝鮮、シリア、ウクライナ、テロリズムの問題を解決したい。ロシアは大きな助けになり得る!」とツイートした。

 12日朝の別のツイートでトランプ氏は「中国の習主席が対#NoKo (訳注 北朝鮮のこと)制裁を強化すると述べた。彼らの非核化を望んでいると言っていた。進展している」と書き、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が北朝鮮への制裁を強化することに同意したと明らかにした。貧困にあえぐ北朝鮮経済は中国との貿易に大きく依存している。(c)AFP