【11月12日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は11日、シリア政府軍がISから奪回したばかりだった同国東部のイラク国境地帯にある町アブカマル(Albu Kamal)を、激しい反攻の末に再び完全に掌握した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「ISはアブカマルを再び掌握し、シリア政府軍と親政府武装勢力は市の境界から1〜2キロの場所まで撤退した」と述べた。

 シリア政府軍と親政府武装勢力は、過去数週間にわたる進軍の末、今月9日にISからアブカマルを奪回したが、その後ISから激しい反撃を受けていた。

 ラフマン氏は「今回の反撃は、策略によりシリア政府軍に町を掌握したと信じ込ませたダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)最大の待ち伏せ攻撃だった」と述べた。(c)AFP