【11月11日 AFP】北朝鮮は11日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のアジア歴訪について戦争挑発行為だと非難し、北朝鮮は本格的に核抑止力強化を加速させるだけだと主張した。

 トランプ大統領は訪問先のアジア諸国で各国政府に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権に団結して対抗するよう呼び掛け、同国の核開発計画阻止に支持を集めようとした。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、トランプ大統領のアジア歴訪に関する北朝鮮当局の初めての談話として同国外務省の報道官は、「DPRK(北朝鮮)が持つ自衛のための核抑止力を奪おうとする、戦争挑発者による対立のための訪問」だと評した。

 トランプ大統領は8日に韓国の国会で行った演説で北朝鮮政権に対し、米国を過小評価するなと警告した一方で、北朝鮮が核への野望を断念すればより良い未来を提供すると述べた。

 しかし11日の談話で北朝鮮は、トランプ大統領の警告が「わが国を脅かすことも、わが国の進歩を止めることも決してなく」、むしろ「国家の核戦力を完成させるというわが国の大義を成し遂げる努力を加速させる」ものだと反発した。(c)AFP