【11月11日 AFP】映画『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』でアカデミー賞(Academy Awards)を受賞したケニア人女優ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong'o)さんが10日、自身が表紙を飾った女性誌グラツィアUK(Grazia UK)で自分の髪が消されていたことに抗議の声を上げた。

 ニョンゴさんはインスタグラム(Instagram)にオリジナル写真を投稿し、表紙では縮れ毛のポニーテールが消去され、残りの髪もなめらかな見た目に修正されていることを示した上で、写真加工は「私が先祖から受け継いだものを削除する行為」だと批判。「黒人女性の肌の色や髪形、髪質に対する無意識の偏見と闘うための道のりはまだとても長い」と訴えた。

 また、雑誌の表紙への起用は「黒く縮れた髪を持つ人々、特に子供たちに、自分がそのままで美しいことを示す機会」だと思っているにもかかわらず、写真を加工されて失望したとも述べている。

 グラツィアUKはニョンゴさんの写真加工について謝罪した一方で、加工を行ったのは写真家だったと弁明した。(c)AFP