【11月13日 CNS】テンセント(Tencent)が手がけるウィーチャット(WeChat)9月の1日平均登録ユーザーは9億200万人で、前年と比べ17%の成長率だったことが、同社が9日に発表した『2017ウィーチャットデータ報告』でわかった。また、9月のシニア(55~70歳)アクティブユーザー数は約5000万人だった。

 ウィーチャットは、毎日どのくらいのメッセージが送信されているのだろうか。ウィーチャットによると、1日あたりのメッセージ送信は380億件、音声メッセージ送信は61億件だという。1日あたりのビデオ通話は2億500万回で、前年と比べて106%増えた。

 また、月ごとの1人あたりの利用回数は、ビデオ通話が19回で前年比135%成長、平均音声通話は139回で、同114%増加した。

 写真やテキストを共有できる「モーメンツ」機能の1日あたりの投稿頻度は6800万回で、前年比で22%増加した。

 また、ウィーチャットの公式アカウント数は350万件で、前年比で14%増。月平均のアクティブフォロワー数は7億9700万人で前年比19%増。ウィーチャットペイ(WeChat Pay)については、知人同士でお金を送り合う「紅包」(Hongbao)などに使う「社交的支払い」に用いられ、月平均の支払い回数は前年比で23%成長した。

 現在、ウィーチャットを使っている業界は200業種を超えている。月平均のアクセス人数が最も多い業界は、交通・旅行、Eコマース、生活サービスなどだった。

『2017ウィーチャットデータ報告』によると、現在、中国の社交関係は変化生じており、60%のウィーチャットユーザー関係は、友人間の交流ツールから次第にビジネスへとシフトしている。企業サービスは、一般消費者向けに提供するサービスとは違って、標準化などを行う作業が複雑だという課題がある。企業向けウィーチャットサービスは、パートナーなどと共同で開発していく、あるいは企業自身がウィーチャットを下敷きに、自社用にカスタマイズさせる必要があるということだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News