【11月10日 AFP】オーストラリア南東部ビクトリア(Victoria)州で、両耳を切断されたコアラの死骸が見つかった。地元警察が10日発表した。オーストラリアでは動物が体の一部を切断される事件が相次いでいる。

 コアラの死骸が発見されたのはメルボルンから約225キロ離れたワーナンブール(Warrnambool)。6日、救急隊員が路上で1匹が死んでいるのを偶然見つけたという。

 コアラが生きたまま両耳を切断されたのか、死んだ後に両耳を切断されたのかは不明。

 ワーナンブール警察のパット・デイ(Pat Day)巡査部長は、「非常に腹立たしく、胸の悪くなる」件について警察が捜査を行っていると述べた。

 ビクトリア州警察によると、州内ではカンガルーやワラビーの体の一部を切断する事件が相次いでいる。今年6月にも、銃で撃たれ、椅子に縛り付けられたカンガルーの死骸が発見されている。

 かわいらしい姿で愛されているコアラだが、この数十年間、オーストラリア全土で生息地の喪失や病気、犬による襲撃、森林火災など脅威が高まっている。

 2012年の調査では国内の生息数は33万匹とされているが、生活場所が木の上であるため正確な数を把握することは難しい。(c)AFP