【11月10日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9日、米国がロシア人アスリートのドーピング疑惑をでっちあげて、来年3月に行われるロシア大統領選に干渉しようとしていると非難した。

 訪問先のロシア中部チェリャビンスク(Chelyabinsk)で語った。米国はロシアが昨年の米大統領選に干渉したと断定しており、プーチン大統領は米国がそれに対抗して「ロシア大統領選で問題を起こしたがっている」と主張した。

 プーチン氏は大統領選に出馬するかどうか現時点で態度を明らかにしていないが、出馬しないと考えている専門家はほとんどいない。立候補して再選されれば2024年まで任期を務めることになる。

 チェリャビンスクの工場を視察したプーチン氏は、「オリンピックは来年2月に開幕するが、われわれの大統領選がいつかといえば3月だ。それが気がかりだ」と従業員らに語りかけた。

 その上で「ロシアが(ドーピング)疑惑に関わったと主張してスポーツファンや選手を失望させ、一部に都合の良い状況をつくり出だそうとしていることが強く疑われる」と批判した。

 プーチン氏は10日からベトナムで行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。それに合わせてドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とも会談する見通し。(c)AFP