【11月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が8日、自身のプライベートジェット機をめぐる脱税疑惑を一蹴し、今は今週末開催のブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2017)のことだけを考えていると語った。

 12日に決勝レースを控えるハミルトンは、同国最大都市サンパウロに集まった報道陣に対し「今は今週末のレースで勝つことだけに集中している。まだ2レース残っている。今起きている話について、これ以上自分の口から言うことはない」と話した。

 先月のメキシコGP(Mexican Grand Prix 2017)で通算4度目の総合優勝を果たしたハミルトンは、税率の低い英王室属領のマン島(Isle of Man)にジェット機を輸入し、2013年に330万ポンド(約4億9000万円)の付加価値税(VAT)還付を受けたと報じられている。

 今回の疑惑は、英領バミューダの法律事務所「アップルビー(Appleby)」から国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に流出した富裕層の租税回避法に関する資料、通称「パラダイス文書(Paradise Papers)」で明らかになっていたが、ハミルトンの弁護士はVATの還付手続きについて合法的だったとコメントしている。(c)AFP