【11月9日 AFP】米ツイッター(Twitter)が日本語など一部の言語を除いて投稿の字数上限を倍増させたことに対して、サイト開設から10年以上にわたって維持されていた「140字制限」を支持するユーザーから失望や怒りの声が上がっている。

 こうした「厳格派」ユーザーたちは、「#140forlife(ずっと140字)」などのハッシュタグを付けて不満を次々にツイート。もちろん、その際も280字の新仕様に従う気はない。

「せっかく自分の考えを140字でまとめるチャレンジを楽しんでいたのに!」。米テレビ局ウェザー・チャンネル(Weather Channel)の気象学者、マリア・ラローザ(Maria LaRosa)さんは「#lessismore(少ないことが豊かなこと)」を添えてつぶやいた。

 米FOXニュース(Fox News)のジム・マッケイ(Jim Mackay)記者は「一部のベビーブーマーがいまだに折りたたみ式携帯電話でキメてるみたいに、僕もずっと#140characters(140字)でキメていくつもり」と書き込んでいる。

 ツイッターは7日、ユーザー数を増やし、サイトへのエンゲージメント(関わり合い)を深めるべく、日本語や韓国語などを除いて投稿の字数上限を拡大。ツイッター住民を驚かせた。字数制限の緩和は11年前にサイトを開設してから初めて。

 ユーザーの中には、字数制限の拡大を持て余している人もいるようだ。

 米ネブラスカ(Nebraska)州ベルビュー(Bellevue)警察で地域広報を担当するロジャー・コックス(Roger Cox)さんは、「この余白をどうしたらいいものか。ツイッター上の#280characters(280字)はツイッター上でパーティーが開けそうなくらい余裕がある。うわっ、まだこの余白を埋めきれない。#140characters(140字)の時代は終わった。今日は#TacoTuesday(火曜日はタコスの日)だけど、みなさんタコスは食べた? まだ余ってる」とつづっている。

■トランプ氏は満足?

 おそらく世界で最も影響力のあるツイッターユーザーであるドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、今回の仕様変更についてコメントしていないが、アジア歴訪中に長文の投稿を何件か行っている。8日には北京から、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席夫妻に故宮(Forbidden City、紫禁城)での歓待への謝辞を述べる217字のツイートをしている。

 ありふれたものからショッキングなものまでさまざまな投稿を頻繁に行うトランプ大統領はこれまで、「ツイートストーム」と呼ばれる嵐のような連続投稿によって140字の制限を克服していた。(c)AFP