【11月9日 AFP】(写真追加)南米コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は8日、同国の警察がコカイン12トンを押収したと発表した。国内で一度に押収された麻薬の量としては過去最大だという。

 コカインは、北西部アンティオキア(Antioquia)州のバナナ産地にある農場4か所の地下に隠されていた。約400人の麻薬捜査官を投入した捜索で見つかった。

 サントス大統領は記者団に「40年以上前に麻薬取引との闘いを始めて以来、これほどの量を押収したことは一度もなかった」と語った。

 大統領によると、今年に入ってから国内で押収した麻薬の量は計362トンに達し、昨年の押収量317トンを既に上回っている。

 警察は今回押収したコカインについて、コロンビア最大の麻薬犯罪組織「クラン・デル・ゴルフォ(Gulf Clan)」の最高幹部で最重要指名手配犯であるダリオ・アントニオ・ウスガ(Dario Antonio Usuga)容疑者が所有していたものと説明。その価値を3億6000万ドル(約410億円)と推計している。(c)AFP