【11月9日AFP】英国のプリティ・パテル(Priti Patel)国際開発相が8日、政府に無断でイスラエル首相らと会談した問題をめぐり、辞任した。

 度重なるスキャンダルに揺れる英政府で、辞任した閣僚は今月に入って2人目。1日には、セクハラ疑惑が浮上したマイケル・ファロン(Michael Fallon)国防相が辞任していた。

 パテル氏はテリーザ・メイ(Theresa May)首相への書簡で「起こったことについて、あなたと政府に対して全面的に謝罪するとともに、私が辞任することを提案する」と伝え、首相が辞任を承諾した。

 パテル氏は8月、イスラエルへの家族旅行中に、英外務省や首相官邸に無断でベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を含む政治家・当局者らと12件の会談を行った。同氏はその席で、英国がイスラエル軍に援助を振り向ける可能性を示唆していたと報じられている。

 パテル氏は6日、会談を行ったことを認めて謝罪。メイ首相はアフリカ訪問中だったパテル氏を呼び戻し、説明を求めていた。(c)AFP