【11月8日 AFPBB News】緑豊かな森を泳ぐ色鮮やかな小魚の群れ──。大自然の縮図を表したかのような水槽を紹介する「天野尚 ネイチャー アクアリウム(Nature Aquarium)展」が8日、東京都文京区の東京ドームシティ「ギャラリー アーモ(Gallery AaMo)」で始まり、初日から多くの来場者や報道関係者でにぎわった。

 ネイチャーアクアリウムとは、写真家で「水景クリエイター」として活躍した故天野尚(Takashi Amano)氏(享年62)が提唱した、自然の生態系を再現した水草水槽のこと。石や流木などを用い、日本の「わびとさび」の表現を取り入れた独自のレイアウトは世界中で多くのファンを生みだした。

 会場には、天野氏が設立した「アクアデザインアマノ(ADA)」のスタッフによる壁一面を使ったアクアリウム作品など11点のほか、同氏が超大判カメラで撮影した原生林や大河の特大写真パネルが展示されている。

 長年天野氏の撮影アシスタントを務めたアクアデザインアマノの大岩剛(Tsuyoshi Ohiwa)専務は、「(展示を通じて)自然や環境について考えるきっかけにしてほしい」と話した。2018年1月14日まで。(c)AFPBB News