【11月7日 AFP】サッカー元イタリア代表のレジェンドで、2006年のW杯ドイツ大会や欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)など数々のタイトルを獲得したアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)が6日、その輝かしいキャリアに終止符を打った。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)やACミラン(AC Milan)などでプレーした後、米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFC(New York City FCNYCFC)に移籍したピルロは、途中出場した前日のコロンバス・クルー(Columbus Crew)戦を最後に現役生活を終えた。

 現在38歳のピルロは、自身のツイッター(Twitter)に「ニューヨークでの冒険が終わるだけでなく、サッカー選手としての旅路も終えることになる」と投稿した。

「いつも私を支え愛してくれた家族や子どもたち、これまで所属してきたすべてのチーム、ずっと一緒にプレーしてきたチームメート全員、私のキャリアを素晴らしいものにしてくれた人たち、そして最後に何よりもずっと私を応援してくれた世界中のファンに感謝したい。君たちは、これからも私の味方であり心のなかにいる」

 ユベントスに所属していた2014-15シーズンにACミラン時代を含めて自身通算6度目のリーグ優勝を果たし、その翌シーズンからMLSでプレーしていたピルロは、すでに今季が現役最後のシーズンになると発表していたが、5日に行われたコロンバス・クルーとのプレーオフでチームは敗れ、これが現役最後の試合となった。

 ブレシア(Brescia Calcio)やレッジーナ(Reggina Calcio)でもプレーしていたピルロは、ACミラン時代に2度のリーグ優勝を経験したほか、2003年と2007年には欧州チャンピオンズリーグのトロフィーも掲げた。

 FKのスペシャリストとして知られ、その技術や冷静かつ優雅な独特のプレースタイルで「ジ・アーキテクト(the architect、建築家)」と称されていたピルロが、ACミランとの契約が満了を迎えた2011年にユベントスに加入した際には、イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が「世紀の契約」と呼ぶなど大きな話題となった。

 年齢をものともせずにユベントスではリーグ優勝4回に加え、イタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup)やイタリア杯(Italian Cup)のタイトルも手にしたピルロにとって、欧州での最後の試合はFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れた2015年の欧州チャンピオンズリーグ決勝となった。

 イタリア代表としてのピルロは2015年まで13年間プレーし、合計116キャップで13得点を記録した。(c)AFP