【11月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は6日、成績不振を理由にスラベン・ビリッチ(Slaven Bilic)監督の解任を発表した。チームは本拠地で行われた4日のリバプール(Liverpool FC)戦では1-4で敗れ、リーグ降格圏内の18位に低迷している。

 2015年6月からチームの指揮を執っていたビリッチ監督は、クリスタルパレス(Crystal Palace)のフランク・デ・ブール(Frank de Boer)前監督、レスター・シティ(Leicester City)のクレイグ・シェークスピア(Craig Shakespeare)前監督、エバートン(Everton)のロナルド・クーマン(Ronald Koeman)前監督に続き、今季のプレミアリーグで解任された4人目の指揮官となった。

 ハマーズ(Hammers、ウェストハムの愛称)はクラブの公式ウェブサイトに掲載した声明で「ウェストハムは本日、スラベン・ビリッチがクラブから去ることをお知らせします」と発表すると、上層部は「クラブが前進して目標を達成するための変革が必要であると確信している」と述べた。新指揮官については近日中に決定するとされており、過去にエバートンやマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いた経歴を持つデビッド・モイーズ(David Moyes)氏が有力な後任候補に挙がっている。

 ウェストハムの共同経営者デビッド・ゴールド(David Gold)氏とデビッド・サリヴァン(David Sullivan)氏は、ビリッチ監督の解任は「苦渋の決断」だったとした上で、「今夏にクラブは大きな投資を行い、スラベンが就任1年目でみせたようなレベルに戻せると確信できる戦力をそろえた。われわれも、それが可能であると信じていた」と述べた。

「残念ながら、ここ数週間のクラブのパフォーマンスと成績は期待していた水準に達していない。状況が変化して、今季のプレミアリーグにおけるわれわれの強い願いがかなえられると望みが持てるのに必要な改革も十分に示されていない。この機会に高い手腕を持つ監督を任命し、才能豊かな布陣に新鮮なアイデア、組織力、そして士気を吹き込むレベルに到達することを楽しみにしている」

 リバプールに敗れた第11節の試合後、ビリッチ監督は状況を変える時間を与えてもらえるか分からないと認めていた。ウェストハムにとって最近の数週間で唯一の明るい材料は、先月25日に行われたフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で、0-2の劣勢から3-2の大逆転勝利を飾った試合だけとなっている。

 現役時代にウェストハムでプレーしていたビリッチ監督は、就任1年目の2015-16シーズンにリーグ7位の成績を収めたものの、昨季は11位に終わっていた。(c)AFP/John WEAVER