【11月7日 CNS】米国コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)は1日、韓国サムスン電子(Samsung)のプリンター事業を10億5000千ドル(約1200億円)で買収することで最終合意し、両社は中国・山東省(Shandong)威海(Weihai)で発表会を行った。同所に拠点を置くサムスン電子(山東)数碼打印機(Samsung Electronics (Shandong) Digital Printers)はかつて同省では最大の韓国投資企業で、A4、A3プリンターを主に生産していた。

 サムスンのプリンター事業買収後、HPは簡略性と高性能を兼ね備えた、業界でも有力な多機能A3複合機を提供できるようになる。また、HPの多機能複合機には独自の次世代ページワイド技術も含めて、書類・印刷管理と文書サービスのさらなる発展の可能性を秘めている。

 同時に、HPは今回の統合によって、サムスンから6500件を超える特許と、約1300人の高度な専門知識を持つ研究員やエンジニアを擁することになる。こうした社員はすべてレーザープリンター、反射電子や消耗品の専門家だ。

 HPは2017年第3四半期における財務会議で、今後さらに多くの金融取引に関する指針を開示していくことを決めた。また今回の統合により、サムスンは公開市場での取引を通じ、HPに1~3億ドル(約110~340億円)の株式投資を行う予定であることをHP側が発表している。(c)CNS/JCM/AFPBB News