【11月6日 AFP】17-18イタリア・セリエAは5日、第12節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は2-1で格下のベネベント(Benevento Calcio)に勝利。同日の試合で引き分けたインテル(Inter Milan)をかわして2位に浮上し、首位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差を縮めた。

 クラブ創立120周年を迎えたばかりのユベントスは、前半19分に先制を許したものの、後半に入るとゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)とフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)の得点で逆転に成功し、勝ち点3を確保した。

 キエーボ・ベローナ(Chievo Verona)と0-0で引き分けたナポリは、第12節終了時点の勝ち点を32ポイントとしており、ユベントスは首位1差の2位、さらにそこから1差でトリノ(Torino FC)と1-1で引き分けたインテルが続いている。

 リーグ6連覇を果たしている王者ユベントス相手に健闘をみせた今季昇格組のベネベントだったが、今回の敗戦でシーズン開幕からの連敗を12に伸ばし、欧州5大リーグでは1930年のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)以来となる記録に並んだ。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でマンチェスター・シティ(Manchester City)に2-4で敗れたナポリは、ホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)、ファウジ・グラム(Faouzi Ghoulam)、アルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)を負傷で欠いたことで苦戦を強いられ、勝ち点2を落とした。

 インテル戦以来となる今季2度目のスコアレスドローに終わったナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、「激しい試合が続いたことで本調子ではなかった」と話し、「いくつかチャンスを作ったけれど、選手は精彩を欠き、キエーボを仕留めるまでにはいたらなかった」と語った。

 インテルは4位ラツィオ(SS Lazio)に勝ち点2差で3位につけているものの、ラツィオは同日に予定されていたウディネーゼ(Udinese)との試合が順延となったため、1試合消化が少ない状況になっている。

 インテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「引き分けという結果で後味の悪さが残った。普段とは違うやり方で対応する場面でミスを犯してしまった」とコメントした。

 チャンピオンズリーグでチェルシー(Chelsea)に3-0で快勝しているASローマ(AS Roma)は、ジェルソン(Gerson)が前半だけで2得点を挙げる活躍をみせるなど、フィオレンティーナ(Fiorentina)に4-2で勝利し、5位の座を維持した。

 同日に行われたそのほかの試合では、ACミラン(AC Milan)が2-0でサッスオーロ(US Sassuolo)に勝利し、手腕が問われているヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督にかかる重圧を和らげた。

 アレッシオ・ロマニョーリ(Alessio Romagnoli)とスソ(Suso)がゴールを決めたミランは、この勝利で首位ナポリに勝ち点13差の7位に順位を上げている。(c)AFP/Emmeline MOORE