【11月6日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは5日、第11節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)が1-0でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に勝利した。

 王者チェルシーは後半10分、アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がヘディングシュートを決めて、大きな白星を挙げた。一方、ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、かつて率いたクラブに再びダメージが残る敗戦を喫している。

 ユナイテッドの指揮官に就任した昨季、2度の政権で3度タイトルを獲得したチェルシーを相手に連敗していたモウリーニョ監督は、西ロンドンを手ぶらで去ることになった。

 ユナイテッドはリーグ戦ここ3試合で2度目の黒星となったこともあり、特に痛々しい敗戦となった。リーグ2位につけるユナイテッドだが、首位マンチェスター・シティ(Manchester City)を勝ち点8差で追いかけている。

 ユナイテッドは2012年10月以降スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で勝利を挙げられておらず、公式戦の未勝利記録は8に伸びている。

 一方でチェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、シティとの勝ち点9差と4位のポジションを守る鮮やかなパフォーマンスを、心強く感じるだろう。

 その厳しいトレーニング体制で選手たちのサポートを失う危険性もあるとされているコンテ監督だが、チェルシーはこれでリーグ戦3連勝となった。

 10月31日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)で0-3と敗れたASローマ(AS Roma)戦について、長々と振り返る中で選手たちを激しく非難したと報じられるコンテ監督は、ダビド・ルイス(David Luiz)をメンバーから外すと、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)をベンチに置いた。

 コンテ監督は、ルイスがチームでの居場所を戦って奪い返さなければならないと警告している。

 ぞんざいなプレーもあってルイスがメンバーから外れる中、アンドレアス・クリステンセン(Andreas Christensen)とセサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)は、センターバックの役割を果たしてユナイテッドのロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)を封じ込んだ。

 コンテ監督は試合後「監督というのはチームのために最善の決断を下さなければならない。非常にシンプルなことだ。今夜の最善の判断はクリステンセンをプレーさせることだった」と語った。

「今夜はそうしようと決めた。今後は違った判断になるかもしれないし、同様の決断を下す場合もあるだろう」

「一人の選手について判断したわけではない。ただの戦術的な決定で、普通のことだ。こういったことは、選手が好調でないとみれば、どの選手にだって起こりえる。私は重要な判断を下さなければならない」 (c)AFP