【11月4日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(Walt Disney World Resort)」で昨年、2歳の男児がワニに襲われて死亡した事故で、テーマパーク側は事故のずっと前からワニの問題を把握していたことが3日、公式データによって明らかになった。

 フロリダ州の魚類・野生生物保存委員会(FWC)によると、2016年6月14日にワニがレーン・グレーブズ(Lane Graves)君を水中に引きずり込んで死亡させた事故が起きるまでの15か月間で、ティズニーの敷地内では45頭のワニが捕獲されていた。

 最新のデータによると、グレーブズ君が襲われた日から今年9月までに、ディズニーの敷地内で捕獲されたワニは95頭に上っている。

 グレーブズ君がワニに襲われた現場となったホテルの人工湖のビーチには遊泳禁止の標識は設置されていたが、ワニに注意するよう警告する標識はなかった。

 ディズニーはグレーブズ君の事故後、ビーチにワニとヘビへの注意を促す標識を設置した。しかしこの措置は観光客らに対する抑止力になったが、防護柵を越えることができるワニに対しては効果はなかった。

 FWCは2023年まで、ディズニーの敷地内で体長1.2メートル以上のワニを400頭まで駆除することを捕獲業者に認めている。(c)AFP