【11月5日 AFP】競馬のブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Throughbred Championships 2017)は4日、米カリフォルニア(California)州のデルマー競馬場(Del Mar Racetrack)で2日目のレースが行われ、クラシック(ダート2000メートル)はガンランナー(Gun Runner)が圧巻の走りで逃げ切り優勝を果たした一方、前年王者のアロゲート(Arrogate)は5着に終わり、現役最終戦で有終の美を飾ることはできなかった。

 初めてブリーダーズカップという祭典の舞台となったデルマーで、今回のクラシックはスティーヴン・アスムッセン(Steve Asmussen)調教師のガンランナーと、ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師のアロゲートの最後の対決と銘打たれていた。

 アロゲートは、サンタアニタパーク競馬場(Santa Anita Park Racetrack)で行われた前年大会で、カリフォルニアクローム(California Chrome)を抑えて優勝を飾り、3月のドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup 2017、ダート2000メートル)でもガンランナーを差しきって白熱の勝負を制していた。

 ところがアロゲートはその後、今回と同じデルマーで行われたレースで4着、2着と調子が上がらず、優勝を狙える状態にはなかった。対するガンランナーは、5番ゲートから勢いよく飛び出すと、そのまま力強い走りでG1レース4連勝を飾った。こちらもバファート調教師のコレクテッドが2と4分の1馬身差の2着に、3歳のウエストコースト(West Coast)が3着に入った。

 ガンランナーに乗ったフローラン・ジェルー(Florent Geroux)騎手は「この馬はまさに野生の獣だね」と話し、コレクテッドからプレッシャーをかけられた中でも「正直に言って、感触はかなり良かった」と答えた。

「その後も馬はすごく落ち着いていて、耳を前後に振っていた。十分にリラックスできている証拠だ。それでもスピードは出ていた。とにかく速い馬だよ。最終コーナーをまわってからはコレクテッドとの一騎打ちでは、そして最高の馬が勝った」 (c)AFP/Rebecca BRYAN