【11月2日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で発生した石炭火力発電所の爆発事故で、州政府は2日、死者が26人に増加したと明らかにした。現在も複数の重傷者が病院で手当てを受けているという。

 事故は1日、同州ラエバレリ(Raebareli)地区にある国営火力発電公社(National Thermal Power Corporation)運営の発電所で発生。警察当局は、ボイラーの下の火炉に何らかの理由で灰が堆積し、内部の圧力が増加したことが爆発につながったとみている。

 州政府の資料によると、死者数は26人となっており、うち数人の身元が特定されていない。

 同発電所は従業員およそ870人を抱え、周辺9州に送電していたが、現在は閉鎖されている。また国営火力発電公社は今回の事故を受け、原因の詳しい調査を開始した。

 インドでは安全への意識の低さ、および規制の緩さから、労働災害が後を絶たない。(c)AFP