【11月2日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)は1日、男子クロスカントリースキーのアレクサンドル・レグコフ(Alexander Legkov、ロシア)について、2014年ソチ冬季五輪の50キロメートルフリーで獲得した金メダルの剥奪および五輪からの永久追放処分を科したと発表した。

 また、ソチ五輪のクロスカントリー男子4×10キロメートルリレーでレグコフと共に銀メダルを獲得した同胞のエフゲニー・ベロフ(Evgeniy Belov)も、反ド―ピング規定に違反したとして同じく永久追放処分を受けた。これにより、同リレーに出場したロシアチーム全体が、銀メダルの返還を命じられている。

 国際スキー連盟(FIS)は2016年12月、2011年から2015年にかけてロシアで国家ぐるみのドーピングが行われていたと主張するマクラーレン報告書に名前が挙がったレグコフら同国のクロスカントリー選手5人に資格停止処分を科した。

 そしてスポーツ仲裁裁判所(CAS)は今年5月、5選手による異議申し立てを却下し、先月31日まで続く暫定資格停止処分を支持していた。

 2018年平昌冬季五輪開幕までちょうど100日、ロシアの同五輪参加可否を決めるIOC理事会まで1か月を控えたこの日に下された処分に対しては、レグコフとベロフの弁護士から「スキャンダル」だとして非難の声が上がっている。

 現在34歳のレグコフと27歳のベロフは今後もFIS主催の大会には出場できるが、弁護士は2人が2日までにCASへ異議申し立てをすると話している。(c)AFP