【11月5日 AFP】大学の教授が女子学生に性的な行為を強要するために、成績評価を下げるぞと脅迫する──アフリカ中部ガボンではこれを「性感染成績」と呼ぶ。

「先生に口説かれるようになりました。私は何度も断って、断って、断って…最後は重要な課題で0点を付けられました」。AFPの取材に対しある学生はこう語った。

 別の女子学生は、ひどく苦しめられていたという教員からのアプローチを拒絶したところ、課程を変更することを余儀なくされたという。

 米ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏のセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)や性的暴行の疑惑が取り沙汰されているが、世界の多くの女性たちと同様、ガボンの首都リーブルビル(Libreville)にあるオマール・ボンゴ大学(Universite Omar Bongo)の女子学生たちもセクハラを訴えている。テレビで訴え出るなどしてメディアの注目を引く華やかな女優たちとは違うが、女子学生たちが語る男性の権力と性的な脅迫は、よく聞き覚えのある話だ。

 大学や高校における性的行為の強要はガボンで過去何十年もの間、うわさの種となってきたが、事実が世間の目にさらされることはめったにない。

 大学関係者はAFPの取材に対し、教員によるセクハラを明確に証明することの難しさを指摘した。また、被害に遭った学生は各学部長を通じて正式な苦情を申し立てるべきだとも述べた。