【11月1日 AFP】陸上男子400メートルで五輪と世界陸上の2冠を達成している南アフリカのスター選手ウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk)が、ラグビーで膝を痛め、最長で全治9か月の重傷だということが明らかになった。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で400メートルの世界新記録を樹立し、2017年の第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)でも金メダルを獲得したバンニーキルクは、今月上旬にケープタウン(Cape Town)で行われた南アフリカ対ニュージーランドのラグビー・テストマッチの前座試合に出場し、そこで負傷していた。

 バンニーキルクは負傷後に前座試合から退いていたが、そのときはこれほど深刻なけがだとはわからなかった。同選手は10月30日に学生時代に知り合ったチェスニー・キャンベル(Chesney Campbell)さんと結婚式を挙げたばかりで、挙式の妨げにならないようにとけがのニュースは伏せられていたが、現在は新婚旅行を途中で切り上げて米国で手術を受ける予定だとしている。

 バンニーキルクは声明で「これがスポーツだし、こういうこと(けが)は起こりうる。医療の専門家も含めたチームのみんなを信頼しており、回復のプロセスができる限りスムーズにいくと思っている。神のおぼしめしがあれば、来年の後半にはレースに復帰できると信じている。大事なことは完全復活であって、焦らず、懸命に努力してなるべく早くトラックに戻りたい」とコメント。ツイッター(Twitter)にも「たくさんの励ましのコメントをありがとう。残念ながら、競技をしばらく離れることを発表しなくてはならないけれど、もっと強くなって戻ってくる」と投稿した。

 マネジメント会社によると、バンニーキルクは米コロラド(Colorado)州のベール(Vail)で手術を受け、現地とカタールの首都ドーハ(Doha)、そして南アフリカでリハビリを進めるという。広報担当者は、ベールの医院は膝の手術の「最高峰」であり、本人は来年7月または8月の復帰を目指すとしている。

 ブルームフォンテーン(Bloemfontein)出身のバンニーキルクは、リオ五輪の400メートルで43秒03を記録し、米国のマイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏が1999年に作った世界記録を破った。100メートルで10秒、200メートルで20秒、400メートルで44秒の壁を同時に破っているのは、世界でバンニーキルクただ一人となっている。

 バンニーキルクは、4月に豪ゴールドコースト(Gold Coast)で行われるコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)で、100、200、400メートルの3種目に出場することを予定していたが、今回のけがで参加は絶望的となった。(c)AFP