【11月1日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は31日、グループA第4節が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は前節に続いて相手GKミル・スビラール(Mile Svilar)に助けられ、ベンフィカ(Benfica)に2-0で勝利し、決勝トーナメント進出へあと一歩に迫った。

 前節の試合ではマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)のFKを止めきれず、ユナイテッドに勝利をプレゼントしてしまっていたベルギー年代別代表の18歳の守護神は、この日もネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)のシュートがポストに当たった跳ね返りが自分の腕に当たってゴールに入るという、不運な形でオウンゴールを献上してしまった。

 それでもスビラール個人としては、その前にアントニー・マルシアル(Anthony Martial)のPKを止めた時点で2週間前の失態の埋め合わせをしており、ユナイテッドとの2試合が終わったことにほっと胸をなでおろしているかもしれない。

 ユナイテッドは後半33分のデリー・ブリント(Daley Blind)のPKで勝利を決定づけた。しかし、グループのもう1試合でCSKAモスクワ(CSKA Moscow)がFCバーゼル(FC Basel)に勝利したため、16強入りには残り2試合で勝ち点1を加える必要がある。

 とはいえグループ4連勝を飾ったユナイテッドは、バーゼルとCSKAに勝ち点6差をつけて首位を守っており、よほどのことがなければ2013-14シーズン以来となるチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出は間違いない。チームは次節、敵地でバーゼルと、最終節に本拠地でCSKAと対戦する。

 ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、BTスポーツ(BT Sport)に対して「残り2試合で1ポイントを取らなくてはならないが、非常に満足だ。2点を取り、無失点で終え、勝ち点3を重ね、クラブにお金をもたらすことができた。勝つたびにお金は増える。大きなけが人も出さずに済んだ」と話した。

 一方、ルイ・ビトリア(Rui Vitoria)監督の率いるベンフィカは、これで欧州の舞台ではクラブワーストの5連敗となり、勝ち点0で最下位に沈んでいる。グループ突破の可能性は残されているが、極めて厳しくなった。

 それでもビトリア監督は「チームは素晴らしい特徴を出した。きょうの相手は欧州のベストチームの一つ。まだあと2試合残っている。そこで勝ち点6を獲得すれば、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)行きも、チャンピオンズリーグに残ることも、敗退も、どの結果もあり得る」と話した。

 グループのもう1試合では、CSKAが2-1でバーゼルに2-1で勝利している。ルカ・ツフィ(Luca Zuffi)に先制点を許したCSKAだが、後半20分にアラン・ジャゴエフ(Alan Dzagoev)のゴールで追いつくと、同34分にポントゥス・ウェルンブローム(Pontus Wernbloom)の得点で逆転勝利を収めた。(c)AFP/Tom WILLIAMS