【11月1日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は31日、グループC第4節が各地で行われ、ASローマ(AS Roma)はステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)が2得点の活躍をみせるなど、プレミアリーグ王者チェルシー(Chelsea)に3-0で快勝し、グループ首位に浮上した。

 3-3の点の取り合いとなった2週間前の試合と同じ顔合わせの一戦は、詰め掛けた5万5000人の観客の期待を裏切らない試合になったが、チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督にとってはフラストレーションのたまるイタリア帰還になった。

 エル・シャーラウィは試合開始1分も経たないうちに先制点を挙げると、前半36分には2得点目を記録。後半18分にディエゴ・ペロッティ(Diego Perotti)の追加点で突き放したローマは、グループ2勝目を挙げて16強入りに前進し、2試合を残してグループ突破を決めたかったチェルシーのもくろみを打ち砕いた。

 グループで唯一無敗のローマは、これで勝ち点を8に伸ばしてチェルシーに1ポイント差の単独首位に立った。ローマは次節、敵地でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と、チェルシーはアゼルバイジャンでカラバフFK(Qarabag FK)と対戦する。

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「危険な場面を常に作り出せた。ファンにとっては最高の夜だし、彼らにもふさわしい勝利だ。しかし、ここで立ち止まらず、この試合を出発点にしなくてはならない。われわれは大きな目標に近づいている」と話した。

 敗れたチェルシーは、前節スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での試合とはまるで別のチームのようだった。コンテ監督も「後半は良いところが何もなかった。本当にひどかった。ローマは勝利への飢えと意欲を見せた。間違いなく彼らが勝利にふさわしい」と完敗を認めた。

 プレミアでも4位にとどまるコンテ監督への重圧は高まっており、その中で指揮官は今週末、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との上位対決を控えている。

 コンテ監督は「前半は不運だったが、後半は全然ダメだった。正しい姿勢を保ち、最後まで戦うことをしなければ、今季は非常に難しくなる。われわれはそれを理解しなくてはならない。カラバフの結果は正直に言って興味がない。チームの改善と、できる限り早い新戦力の加入を考える必要がある」とコメントした。

 グループのもう1試合では、アトレティコとカラバフが1-1で引き分けた。スペイン人ストライカーのミチェル(Miguel Marcos Madera 'Michel')がゴールを決めてアゼルバイジャン王者カラバフが先制したが、アトレティコはトーマス・パルテイ(Thomas Partey)のゴールで同点に追いついた。

 アトレティコはこれで勝ち点3の3位となり、グループ突破は今後のローマ戦とチェルシー戦に連勝した上で、他会場の結果に望みを託さなければならなくなった。(c)AFP/Emmeline MOORE