【10月30日 AFP】2017年シーズンを世界ランキング1位で終えることが決まった女子テニスのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が29日、自身の新たな目標は四大大会(グランドスラム)で初優勝を飾ることだと語った。

 シンガポールで行われたWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2017)では苦戦を強いられ、ラウンドロビンわずか1勝で大会から姿を消したハレプだが、世界ランク3位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が準決勝で敗退したのを受け、世界1位でシーズンを終了することが正式に決定した。

 今月初めに世界1位になったハレプにとって、次なる挑戦は自身初のグランドスラム優勝となる。今年の全仏オープンテニス(French Open 2017)決勝では、20歳のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を相手に1セットアップとして第2セットも3-0とリードするなど、タイトルまであと一歩のところに迫った。

 シンガポールでトロフィーと指輪を授与された26歳のハレプは、「もちろん次なる夢はグランドスラム優勝」「より良い選手になるためにハードワークしたいし、そうしなくてはならないと思う。それでどうなるか見てみよう」と語った。

 また、今シーズンは5人の異なる選手が頂点に立っており、ハレプも「この位置にとどまるにはハードワークしなくてはいけない」「これからもっと難しくなっていくのが想像できる。毎大会、毎日が大きな挑戦になる。それがきょうから始まる」と王座を維持していくのは簡単ではないだろうと認めている。

 それでも、男子のスター選手であるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から、ナンバーワンに「ふさわしい」との言葉を受けたハレプは、「ロジャー・フェデラーが私のことをそんな風に話してくれたなんて非常に誇らしい」「1年を世界1位で終えることができて最高の気分」と喜んだ。(c)AFP