【10月29日 AFP】17-18スペイン1部リーグは28日、第10節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho’)がゴールを決めたFCバルセロナ(FC Barcelona)は、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督の古巣アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に2-0で勝利。開幕10試合で9勝目を挙げ、クラブ史上最高のスタートを切った。

 バルベルデ監督の下、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)も含めると公式戦13試合で12勝1分けの成績を残しているバルセロナは、同日の試合でアラベス(Alaves)に2-1で勝利した2位バレンシア(Valencia CF)との勝ち点4差をキープしている。

 バルセロナのセルジオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は、モビスターTV(Movistar TV)に対して「事実としてわれわれは苦しんだ。特に後半だ」と話し、「彼らには同点にするチャンスがいくつかあったが、最後にカウンターから追加点を奪い、このような最高のスタートを切れる結果になった」と述べた。

 今夏にビルバオからバルセロナの指揮官に転身したバルベルデ監督だったが、公式戦最近12試合でわずか1勝しか挙げられてないビルバオのファンは、かつての指揮官を本拠地で好意的に迎えた。

「後半はアスレティックがハードにプレスをかけてきて困難な状況になった」と振り返ったバルベルデ監督は、「われわれは何度もボールを蹴り出さなければならず、明確なチャンスを数多く作ることができなかった。アスレティックは常に脅威だった」とコメントし、古巣をたたえた。

■形勢を立て直せないアトレティコ

 ビジャレアル(Villarreal CF)と1-1に終わったアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、開幕10試合で5度目の引き分けとなり、現時点で1試合少ないレアルと同じ勝ち点20で4位となっている。

 得点力不足に陥っているアトレティコは、後半16分にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がボレーでつないだボールを受けたアンヘル・コレア(Angel Correa)が先制点を挙げたものの、ディフェンスラインが深くなりすぎる悪い癖が出てしまい、同36分にCKからカルロス・バッカ(Carlos Bacca)に同点ゴールを許した。

 チャンピオンズリーグのグループリーグ突破に向けて、勝利が求められるアウェーでのカラバフFK(Qarabag FK)戦を控えているアトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、「こういった積極性や激しい姿勢を続けていけばいい時期は来るはずだ」と述べ、強気な態度を崩さなかった。(c)AFP/Kieran CANNING