【10月28日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)のニコラ・ミロティッチ(Nikola Mirotic)は27日、球団に対してチームメートのボビー・ポーティス(Bobby Portis)に殴られて負傷したことを受け、これ以上同選手とはともにプレーしたくないとの意思を代理人を通じて伝えた。

 ミロティッチは、今月17日の練習中に起きたいざこざでポーティスに殴られ、上顎骨折と脳振とうを起こした。

 ミロティッチの戦線離脱期間は4~6週間にわたると見込まれており、ブルズはポーティスに対して8試合の出場停止処分を科した。

 カブスのジョン・パクソン(John Paxson)球団副社長は同日、ブルズがミロティッチの置かれたひどい状況に敏感になっていると明かした。

 パクソン球団副社長は「選手や代理人とどのような話し合いをしたかについて詳しく述べるつもりはない。ニコが肉体的、精神的に体験していくこと、この問題の全体のことについて、われわれは本当に敏感になっていると言っておきたい。われわれは彼に対し、親身になりたい」と述べた。

「今、答えが出ているわけではない。さまざまな事例と同様に、球団として最善を尽くしていかなければならない。それが最低限のラインだ」

「彼がどういったことを体験していくのかは、われわれも分かっている。辛抱強くなければいけない。一晩で解決するようなことではない。われわれはニコや代理人と連絡を取り続け、答えを導き出したい」

 ミロティッチは今季開幕を前に、2年総額2700万ドル(約3億円)の契約をブルズと結んでいる。(c)AFP