【10月27日 AFP】17-18フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケート・カナダ(Skate Canada International 2017)開幕を27日に控え、宇野昌磨(Shoma Uno)は今大会への準備整える中で、五輪での栄光についての思いは胸にしまっていると明かした。

 26日に初の公式練習に臨んだ才能あふれる19歳の宇野は、通常よりもサイズが小さいレジャイナ(Regina)のリンクの感触を確かめた。

 宇野は五輪シーズン前のウオームアップイベントとなった9月のロンバルディア杯(Lombardia Trophy 2017)で、世界歴代2位となる319.84点を記録。歴代最高は、ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が記録した330.43点となっている。

 しかしながら、今月行われたジャパンオープン(2017 Figure Skating Japan Open)では同じ様なパフォーマンスとはいかず、フリースケーティング(FS)ではロンバルディア杯での得点を約40点下回った。

 宇野は通訳を通じてAFPに対し「もう2大会こなしました。一つは最高で、もう一つは最悪でした。最初はかなりついていましたし、2大会目はかなり運が悪かったですね」と語った。

「運に左右されるスケートはしたくないですし、技術を生かして、モチベーションを保ち続けることができれば、この3大会目で目標を達成できると確信しています」

 宇野は、名古屋で12月7日から10日にかけて行われるGPファイナル出場に向け、今週末は優勝を目指す。

 一方で宇野は、来年の平昌冬季五輪で自分が羽生から金メダルを奪う可能性について問われると、遠慮がちに「正直、これからのことは考えていません。むしろ目の前の大会のことを考えます。何が起きるかなんて誰にも分からないです。ただ(羽生が)良い滑りをするならば、僕も結果を出せるし、近い点数を取れると思います」と応じた。

 GPシリーズを前に結果が安定しない宇野だが、スケート・カナダの最大のライバルはさらに厳しい状況に置かれている。ソチ五輪銀メダリストのパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)は、レジャイナ遠征でトラブルに見舞われて到着が遅れ、この日の練習を行うことができなかった。(c)AFP