【10月26日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州アグラ(Agra)にある世界遺産タージマハル(Taj Mahal)付近で、スイスから観光で訪れた若いカップルが数人の男に襲われ、男性が頭蓋骨骨折、女性(24)が腕の骨を折るなどの大けがをした。警察および地元メディアが26日、明らかにした。

 地元紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)によると、地元の鉄道駅近くで男たちのグループが被害者2人に近づき、女性と一緒に自分撮りを要求。その後に石で2人を襲撃したという。また、その場に居合わせた人々は路上にうずくまる2人を携帯電話で撮影していたと、同紙は報じている。

 AFPの電話取材に応じた地元警察幹部のアミット・パタク(Amit Pathak)氏は、警察が襲撃犯のうち何人かの身元を特定したと明言。また「襲撃犯のうち数人は未成年である可能性があり、捜査中だ」と述べ、「もし本当に未成年であれば、犯人たちは法律により少年裁判所へ送致される」との認識を示した。

 犯行の動機は明らかになっていないが、インドでは性的暴行事件の発生割合が他国に比べて比較的高いため、欧米各国は旅行者に注意を呼び掛けている。(c)AFP