【10月27日 AFP】27日に開幕する17-18フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケート・カナダ(Skate Canada International 2017)では、男子シングルスに出場する宇野昌磨(Shoma Uno)とパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)が優勝候補の筆頭に挙げられている一方で、女子シングルスではアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner、米国)とケイトリン・オズモンド(Kaetlyn Osmond、カナダ)らに注目が集まっている。

 2018年の平昌冬季五輪開幕を約100日後に控え、強豪選手はその表彰台への手応えを模索すべく今大会に臨む。

 今年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2017)で銀メダルを獲得した宇野は、五輪に合わせて調子を上げており、トーループをはじめ、サルコー、ループ、そしてフリップの4種類を跳ぶ4回転ジャンプを合計7本を用意。技術点で次々と高い得点が出せれば、演技構成点で優れているチャンを上回る可能性がある。

 世界フィギュアで通算3度のタイトル獲得を誇り、スケート・カナダでは自身7回目の優勝を目指しているチャンは、4回転ジャンプで無理はせず、通算3度目の五輪に向けてプログラムから2本の4回転サルコーを削っている。

 2014年のソチ冬季五輪で銀メダルに終わっているチャンは、「自分にとって最高のパフォーマンスができる状況に持っていき、観客が心から楽しめて、ミスに邪魔されることのない最高の演技を披露したい」とすると、「自分本来の武器と技にこだわり、自分にできる最高の演技をする決意だ」と語った。

 一方、女子では今年の世界フィギュアで7位に終わったワグナーと、同13位に低迷したロシアのアンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)がリベンジを目指している。

 昨年の世界フィギュアで銀メダルに輝いているワグナーと、同大会で銅メダルを手にしたポゴリラヤは、今大会で表彰台に上ることができれば、平昌五輪に向けて絶好のタイミングで自信をつけることになる。

 日本勢では、これがシニアのGPシリーズ初参戦となる16歳の本田真凛(Marin Honda)が、ベテラン勢を脅かす可能性を持っている。2016年の世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships 2016)で優勝している同選手は、先月のシニアデビュー戦で優勝を果たした。

 今大会の各種目のショートプログラム(SP)が27日、フリースケーティング(FS)が28日に予定されている。(c)AFP/Laurie Nealin