【10月26日 AFP】米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は25日、受け取り手が留守中に宅内に商品を届ける新たなサービスを開始すると発表した。遠隔から玄関を解錠するスマートキーと監視カメラを組み合わせたシステムで、同社によるホームセキュリティー分野への進出を示す動きともみられる。

 新サービスの名称は「アマゾン・キー(Amazon Key)」。「プライム」会員向けに11月8日から全米の37都市で提供する。監視カメラ「アマゾン・クラウド・キャム(Amazon Cloud Cam)」やスマートキーを含むキットの価格は250ドル(約2万8000円)。

 利用者はスマートフォンのアプリを使って商品を追跡したり、商品の受け渡しを動画で確認したりできる。

 配達員が配達先の宅内に入る許可を求めると、アマゾンがその配達員が不正な者でないか、指定された場所、時間にいるかを確認した上で、インターネットを通じて玄関を解錠する。

 玄関が解錠されると監視カメラが作動し、宅配の様子を記録する。配達員にはアクセスコードは与えられない。

 アマゾン・キーは友人や家族など、配達員以外の訪問者も利用できる。アマゾンはハウスクリーニング、ペットの世話や散歩代行などの業者とも提携する方針だ。(c)AFP