【10月24日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)が、一時最大「5」あった勝ち点差を失い首位に並ばれたチームは「危機」に直面していると伝える同国メディアの報道は「病的」だとして怒りの声を上げた。

 今月15日に2-3でRBライプツィヒ(RB Leipzig)に敗れた首位ドルトムントは、21日に敵地で行われたフランクフルト(Frankfurt)戦でも2点のリードを守り切れずに2-2でドロー。2位との勝ち点差5を1週間でなくしたチームは現在、前年王者の2位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を得失点差で抑えている。

 そうした中、合間に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でもアポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)と引き分け、現在3試合連続で白星から遠ざかっているドルトムントについて独紙ビルト(Bild)は、ピーター・ボス(Peter Bosz)監督の下で4-3-3の攻撃的フォーメーションを採用し、守備に穴が開いてしまっているチームは「危機」に陥っていると報道した。

 しかし、これを受けたヴェツケCEOは「ライプツィヒ戦とフランクフルト戦後のファンの反応を見れば、クラブ内では全く異なる雰囲気が流れているのは明らかだ」「われわれの報じられ方については理解に苦しむ。病的だね」と反論した。

 さらに、スポーティング・ディレクター(SD)のミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)氏も同様に、「ボス監督に関する報道は全くもって一貫性がない!」「順位表でトップにいるにもかかわらず、監督に疑問符が投げかけられるなんてばかげている」と激怒している。

 ドルトムントは24日、連覇を狙うドイツカップ(German Cup 2017-18)2回戦で3部クラブと対戦し、納得の勝利を目指す。(c)AFP