【11月2日 AFP】(更新)17MLBは1日、ワールドシリーズ(7回戦制)第7戦が行われ、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が5-1でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を下し、通算戦績を4勝3敗としてチーム創立55年目にして初の優勝を飾った。

 ジョージ・スプリンガー(George Springer)がシリーズ記録に並ぶ通算5本目の本塁打を放つなど、アストロズ打線は再びドジャース先発のダルビッシュ有(Yu Darvish)を打ち込んだ。今シリーズで2度目の悪夢を味わうことになったダルビッシュが1回3分の2を投げて5失点を喫し、ドジャースは抜け出すことのできない穴にはまり込んでしまった。

 1962年に球団が創設されたアストロズが初のタイトルを獲得した一方、前日に今シリーズを第7戦に持ち込んだドジャースは、1988年以来となる通算7度目の戴冠を逃した。

 劇的な展開と息をのむような逆転劇が見られた今シリーズだったが、アストロズはドジャースに主導権を握らせることはなかった。

 すでに3点を先行していたアストロズは、スプリンガーの2点本塁打でリードを広げてダルビッシュを降板に追い込んだ。

 ダルビッシュがこのシリーズで再び2回を投げきることができなかったドジャースは、左腕のエース、クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)を3回から投入。カーショウは4回を見事に投げきってチームを試合にとどまらせたが、レギュラーシーズン最多の104勝を挙げたドジャースは得点を刻むことができなかった。

 レジー・ジャクソン(Reggie Jackson)氏とチェイス・アトリー(Chase Utley)が持つシリーズの最多本塁打記録に並び、シリーズ最優秀選手賞(MVP)を獲得したスプリンガーは、「スイングとバットの音だけ覚えている。良い音だった。そして、ボールの軌道を見て、一塁を蹴って三塁を回って、本塁に帰ってきたらはちゃめちゃな気分だった。シリーズ第7戦だったから現実離れした気分だ。子供のころから見てきた夢だ」とコメントした。

 また、スプリンガーの本塁打でアストロズはシリーズの本塁打数を15本に伸ばし、2002年のサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)が記録した史上最多14本塁打の記録を更新している。(c)AFP