【10月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は22日、同日の17F1第17戦米国GP(United States Grand Prix 2017)決勝で、トラックを外れてフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)を抜いたとして3位から降格させられたことを受け、スチュワードがF1を破壊していると主張した。

 20日にレッドブルと2020年までの契約延長で合意したことを明かしたフェルスタッペンは、激怒した様子でスチュワードを「ばか」と批判した。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表もまた怒りを示し、フェルスタッペンが決勝最終周終盤のコーナーでみせた派手なオーバーテークは、F1レースの中で最高にスリリングなシーンの一例だと指摘した。

 若手ドライバーの中で最も人気の高いフェルスタッペンは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit of the Americas)の16番グリッドから巻き返して最後にライコネンをパスし、3番手でフィニッシュした。

 しかしながらスチュワードは、フェルスタッペンがターン17でトラックの内側をショートカットし、不公平なアドバンテージを得たとの裁定を下した。

 フェルスタッペンは、優勝を飾ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、2位に入ったフェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)とともに、表彰式の控室にいたものの、この裁定で5秒のペナルティーを受け4位に降格となった。

 フェルスタッペンは「素晴らしいレースをしたけれど、ばかげた裁定はこのスポーツを破壊する。ばかな一人のスチュワードが、いつだって僕に不利な決定を下すんだ。結局のところ、全員が幅をとって走って、トラックに制限なんか無いのに」と痛烈な批判の声を上げた。

「ターン9でもそれて走れるし、ターン19でトラックを外れても誰も何も言わないだろう。F1にとって良くない。スチュワードはルールについてはっきりさせるべきだ。僕らはルールを作れないのだから」

 またホーナー氏は裁定が「最低なもの」で、「信じられないほど厳しいもの」だとコメントしている。(c)AFP