【10月22日 AFP】(更新)全国の投票所で22日午前7時、衆院選の投票が始まった。台風の接近により投票率の伸び悩みが懸念される中、風雨に負けず投票所に足を運ぶ有権者らの姿が見られた。

 気象庁が「超大型で非常に強い」とする台風21号(アジア名:ラン、Lan)は22日朝、最大瞬間風速70メートルの勢力で日本の南の海上を進んでいる。

 台風21号は強い風雨を伴って北東に向かって移動しており、23日朝に首都圏を直撃する恐れもある。気象庁は中部や西日本では高潮、土砂災害、洪水などに警戒し、ただちに防災対策を取るよう呼び掛けている。

 選挙アナリストらは、安倍晋三(Shinzo Abe)首相を支持する保守層は投票する意思が固い傾向があるため、台風で投票率が下がれば安倍首相にとって追い風となり、首相在職日数が歴代1位になる可能性もでてくるとしている。

 NHKの報道によると、高知県では土砂崩れにより道路が通行不能となり職員の投票所到着が遅れ、投票開始が20分ほど遅れた。

 台風の進路上に位置する南部の離島では21日に繰り上げ投票が行われた。

 ここ2回の総選挙の投票率は60%を下回っており、前回2014年12月には52.66%という戦後最低を記録した。(c)AFP