【10月22日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナ(Barcelona)で21日、独立派のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)自治州首相らも参加して、同州独立支持者による大規模な抗議デモが行われた。スペイン中央政府が同自治州の独立阻止に向けて思い切った手段に出る中、デモ参加者は口々に「自由」「独立」などと叫んだ。

 バルセロナ中心部で行われた抗議デモでは当初、治安妨害で逮捕され、取り調べを受けている草の根独立推進団体のリーダー2人の釈放を求めるために計画されていた。しかし中央政府のマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相が、カタルーニャの自治権を停止し、同州を直轄統治下に置いたうえで新たな選挙を実施する動きを見せると、デモは怒りのトーンを増した。

 同自治州警察は、約45万人がバルセロナのグラシア(Gracia)通りで行われたデモに参加し、一部の参加者は付近の通りにもあふれ出たと発表した。参加者の多くは黄、赤、青のカタルーニャ独立旗アスタラーダ(Estelada)を持っていた。

 プチデモン州首相が到着するとデモ参加者から「大統領、大統領」と叫ぶ声が上がったという。同州政府幹部もデモに参加した。

 経済的に豊かなカタルーニャ自治州では独立についての意見はほぼ二分されているものの、住民たちはフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)将軍の独裁政権下では取り上げられた自治権を大切にしている。そのため、中央政府の今回の動きは独立反対派さえも怒らせる危険性をはらんでいる。

 独立反対派のアダ・クラウ(Ada Colau)バルセロナ市長は、「ラホイ(首相)は、多くの人々が戦って勝ち取ったカタルーニャの自治権を止めた。これは皆の権利や自由に対する深刻な攻撃だ」とツイッター(Twitter)で述べた。

 スペイン中央政府が決めたカタルーニャの自治権を停止する措置は上院で承認される必要がある。上院はラホイ首相の与党・国民党(Popular Party)が過半数を占めているうえ、ラホイ首相は他の主要政党の支持も得ているため、承認は確実とみられている。(c)AFP