【10月21日 AFP】ナイジェリアサッカー連盟(NFF)は20日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で起きた代表チームの抗議行動の再発を防ぐべく、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場ボーナスの話し合いを今年中に終わらせると明言した。

 スーパーイーグルス(Super Eagles、ナイジェリア代表チームの愛称)は ブラジル大会で本戦出場を果たしたものの、報奨金が支払われていないとして、練習をボイコットする抗議行動に出た。

 ナイジェリアがロシア大会本選出場をすでに決めている中、ゲルノト・ロール(Gernot Rohr)代表監督は動揺の状況は「われわれの準備に悪影響を及ぼすことになる」と語っている。

 NFFは19日に行われた委員会後、「選手たちと交渉を行ってしっかりと結論を出し、年末までに合意書に調印することを保証する」とし、それが「安定した準備となんら障壁のないW杯本大会参加」につながると声明を出した。

 選手たちにどの程度の金額が支払われるかは現時点では明らかになっていない。

 しかしながらブラジル大会時には、当時の同国スポーツ相が専用機をチャーターしてブラジルに向かい、現金400万ドル(約4億5000万円)を用意することを余儀なくされており、観測筋は少なくとも同程度の金額が支払われるのではないかとみている。

 ロシア大会の出場を決めたナイジェリア代表チームには、国際サッカー連盟(FIFA)から1250万ドル(約14億円)のボーナスが支払われることになっており、予選に出場した全37選手に分配金を受け取る資格がある。(c)AFP